欲と現実。
『なんだか無性にサンドイッチが食べたくなった日。』
先日、パンよりご飯♡の私が、
朝起きて、ごそごそごそ…
小さな目がより小さく、頭はまだ寝ぼけている、そんな状態でサンドイッチを作り始めた。
(私はなんて食欲旺盛なんだろうか。)
私は朝の身支度終了後、かつ丼だってカレーライスだってなんだって食べられる。
(*'ω'*)『健康一番!』
しかし職業柄「朝は絶対食べられない!」と恥ずかし気もなく堂々とおっしゃる方とよくお会いする。朝からバクバク食べられる私には理解しがたい言葉です。
しかしながら、朝ご飯を食べないという方の食生活を覗くと夕食過食、または、夕食時に摂取するアルコールの量が多い。また、食事の時間帯も遅かったりする。
そりゃ朝起きてもお腹が空かないってのは、当たり前なことなのかもしれない。
そんな朝食を摂らない方の健康診断書を覗くと
TG(中性脂肪)が異常に高い。
体格的には何にも問題なさそうなのにもかかわらず、数値が肥満の方の様。
《脂質異常症の診断基準》
➡高LDLコレステロール血症とは、
LDLコレステロール≧40㎎/dl
➡低HDLコレステロール血症とは、
HDLコレステロール<40㎎/dl
➡高TG(トリグリセリド)血症とは、
TG≧150㎎/dl
※悪玉コレステロールと言われる『LDLコレステロール』が基準より高く、
善玉コレステロールと言われる『HDLコレステロール』が基準より低い方・・・
☞ ”脂質異常症”
中性脂肪について書きます。
多くの食物や人体内に含まれる脂質の中では、中性脂肪が最も多い。
過剰に食物を摂取すると、栄養素は代謝されて中性脂肪に変えられ、皮下組織や内臓組織間に貯蔵されるため、肥満や脂質異常症の原因となる。
大部分の中性脂肪は、グリセリンに3つの脂肪酸がエステル結合し、脂肪酸の貯蔵物質となる。
1番消費されやすいのは、ブドウ糖。
最初にエネルギー源として、食物に含まれる糖を燃やし、それが余った場合は中性脂肪に変えて肝臓や脂肪細胞にしまう。
蓄えられた中性脂肪は、空腹時や他の栄養素が利用できないときに分解され、結合している脂肪酸がβ酸化されて利用される。
※β酸化・・・脂肪酸を酸化させて、アセチルCoA(アセチルコーエー)を生成する細胞内の代謝回路のこと。
※アセチルCoA・・・生体内で、糖質・脂質・アミノ酸の代謝や脂肪酸の合成に関わる、大きなエネルギーを放出する化合物の一つ。
私が以前出会った、「朝食を食べない!」という40代男性の患者さん。
体型は筋肉質でわりと細身。⇐肥満でない。
なのに、、、
TGなんと200㎎/dl超え( ゚Д゚)
何故なんだろう・・・
おまけに、血圧も高い。
自炊はあまりせず、惣菜・お弁当ばかり。
朝ごはんは食べず、間食もしない。
昼食と夕食のみ。
お酒は付き合い程度で深酒はしない。
喫煙あり。
仕事は宅配関係(重労働)。⇐運動不足ではない。
この情報が真実であって、お薬による影響がないとすれば、
①脂肪の多い魚の摂取が少なすぎる。
⇒魚の油に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)は、脂質の主成分である脂肪酸の一つ。
植物性脂肪と同様、魚の油に多い「多価不飽和脂肪酸」は、コレステロールを減らす働きがある。
②夕食過食、塩分の多い料理・食品の摂りすぎ。
上記を疑う。
HDLコレステロールが基準より低いとなると、
①動物性たんぱく質の制限をしすぎている。
②大豆製品の摂りすぎ。
③リノール酸の摂りすぎ。
※メディアでは良しとされるものも、やりすぎることによって、逆に身体的に悪影響となることが分かる。
朝ごはんを食べずに昼まで一生懸命に働く、
一生懸命頑張った分、身体は飢餓状態。
身体が知らず知らず悲鳴をあげているところに
ランチタイム、食べたいもの選んでガッツリ食べる。 「お腹いっぱい♪しあわせ~」と思っている最中、身体の中は大忙し!血糖値最高潮!
いきなり入ってきた食物を一生懸命分解し、吸収しようとする。
数時間後、
仕事から解放されてハッピー気分で夕食。
何食べよう♬何飲もう♬
まだ通常に戻っていない血糖値。
身体の中はまたまた大忙し(+o+)(-_-;)(´;ω;`)
「分かっていても止められない。」
今は大丈夫なのかもしれない。
でも未来のことはわからない。
見た目は細くて素敵でも、
中身は分からない。
どうすれば思考は変えられるんだろう。
【参考資料】
実践栄養管理パーフェクトマスター
カラーで学べる病理学
検査値に基づいた栄養指導