飲み込むまでに出来ること
2016.9.18
今日は何だかパッとしない天気でした。
雨降っているようないないような。
だだっと降ってきたと思ったら止んでるし・・・
みたいな。
ところで食事のとき、どのくらい時間をかけて食べていますか?
私は昔から早食いなので一食10~15分もあれば余裕で完食出来ます。
(全く自慢出来ない唯一の自慢なのですが)
物を食べる際に咀嚼をしますが、
どのくらい噛んでいるかご自身の回数把握していますか?
私は物にもよりますが5回を超えたあたりで飲み込みが始まっています。
(+_+)
咀嚼回数は30回で痩せる効果が期待できると言われていますよね!
テレビでも話題になっていて、実際番組で行った実験でも、実証されていました♪
そして30回噛んでいると小顔効果まで期待できるとなれば❤(*'ω'*)
次の食事からやるっきゃありません!!!
5回だなんてアホか!と言いたい。
しかしながら、、、、、
『咀嚼回数30回』
日々忙しくされている方には食事時間も惜しいので30回なんて出来ない。
「時は金なり」っていうじゃないですか!
だからダラダラなんて食べていられない。
そんなん飲み込んじまうぜ。。。
よくわかります。
ガムを噛むことでも効果が期待できるそうですが、
仕事中にガムを噛んでいられるような環境にいる方のほうが少ないのではないでしょうか。
胃に入るものは一緒なんだし、
とりあえずお腹が膨れればいいじゃないか。
そんな考えもあるかもしれませんが、
咀嚼することによりどのようなことが起こっているのか。
そして、唾液の働きとはどんなものなのか。
知ることで何か考えは変わるかもしれません。
先日、子供向けのスポーツ栄養学のセミナーに参加した際も
「食事を子供に食べさせる際は、お茶やジュースを飲ませないでください。」
「出来る限り咀嚼させて飲み物で流し込まないようにさせてください。」
という言葉がありました。
同じものを食べさせたとしても、しっかり咀嚼して食事している子とあまり咀嚼せずに水分で流し込んでしまう子とでは成長に差が出てきてしまうそうです。
特にスポーツを頑張っている子は食べることも練習の一部となるため、
身長の伸びや筋肉をつける際に重要なのだそう。
咀嚼することで「食べた」という信号が脳に伝わり満腹感を感じられる・・・
という知識は誰にでもありますが実際はどうなのでしょうか。
まず、口の中に食べ物が入ることで咀嚼が始まります。
↓
咀嚼することで「唾液」が出てきます。
唾液に含まれているα-アミラーゼによって口の中に入ってきた「でんぷん」を
麦芽糖(マルトース)まで分解。
この段階で小さく分解させるということは、消化吸収しやすくさせるということです。
↓
そして胃→十二指腸→小腸→門脈/リンパ管(最終分解産物)と運ばれます。
それぞれの臓器で様々な消化酵素を出し、食べたものを消化、必要な栄養素が吸収されるという流れ。
では咀嚼をすることによる具体的な作用とは、
噛めば噛むほど…!そしゃくの7不思議|食習慣|healthクリック
・咬筋を使い大脳が刺激を受けて脳循環が活性化させる。
・歯根に刺激を与えて歯を支える骨の細胞の新陳代謝を良くして丈夫な歯をつくる。
・食べ物を小さく砕き唾液のチカラで消化しやすい状態に変える。
・口腔内で活性酸素を抑制し、がんや生活習慣病の予防効果がうまれる。
・エネルギー生産能力を上昇させる。
・食べ過ぎの予防効果がうまれる。
ついでに、
以前よりスムージーが流行っていますよね!
噛まなくてもたくさんのビタミン・ミネラル・食物繊維・糖質を摂取できるので
時間のない特に朝おすすめとされていますが、
なんと、
ジューサーにかけた飲み物を飲み続けた結果、血糖値が右上がりに上がってしまったという事例があります。
スムージーがいけないのではなく、それに頼りすぎてはいけないということです。
サプリメントもそうですが…
穀物芋類・肉魚豆類・乳製品・野菜・果物といった加工されていないものを普通によく噛んで食べている分には摂取過剰は起こりません。
手軽に栄養素を摂ろうと、何かに頼ってしまうことで過剰は起こります。
どうしても必要な場合は摂らなければなりませんが、
健常な状態での過剰摂取は生活習慣病の始まりです。
咀嚼をすることで食材のうま味を感じることが出来ますし、
血糖コントロールをする上で、
インスリンの量・血糖値の上昇にも関与しているということは忘れてはいけません。
食べれば必ず血糖値は上がりますが、
朝・昼・夕の食後血糖の上昇と下がっていく、この山を一定にさせることが大事です。
忙しい日々、ストレスもいっぱいだと思います。
せっかく稼いだお金を薬物治療で使うのは、本当にもったいないと思いませんか?
私はもったいないと思います。